2012年4月22日日曜日

髙田修地先生

どうしても見ておかなければという一心で『髙田修地のことばとデザイン』に行って来ました。
先生が周囲の人たちに宛てた手紙や新聞のスクラップがその多くを占めていたのだけれど、
直筆の文字やことばの選び方、心のこもり方が常人ではありませんでした。
相手が年下(教え子)や息子であっても丁寧で謙虚なことばで、
とにかく愛とデザインへの清い姿勢が滲み出ているのです。

資生堂宣伝部時代の仕事から国鉄の路線図、あらゆるダイヤグラム。

その仕事の数々も勿論素晴らしいのだけれど、
それを生み出す源流に、あの細やかで繊細なことばが流れているのだと思うと、至極納得しました。

私がデザインの面白さや広がりを最大限に感じたのは、

学生時代、髙田先生が講評してくださったダイヤグラムの授業でした。
たった1回の課題でしか関わることができなかったけれど(大学という場所での教鞭はそれが最後だったのではないかと年譜をみて思った)、そのときの先生の講評のことばや豊かな表情は未だに忘れられません。
この先あんな風にお褒めのことばをいただけることはないのではないかしらと思うほど、絶賛してくださりました。作品が稚拙であるのは自覚していても、そのことばが単純に嬉しかったし、「デザインを一生勉強しつづける」と決めた瞬間でもありました。

人間の心の通い方を律し、コミュニケーションの原点に立ち返ることのできる貴重な展示でした。




0 件のコメント:

コメントを投稿